移ろう季節の中で

今週のお題「お花見」

一番苦手な温度の風が吹く季節がまた来た。
秋にある、小春日和と言われるようなあの感じが私はどうも苦手で、何かが切なくてしんどくて辛くて、どうしようもなく泣きたくなってしまう。
春の方が、暑い時期に向かっている分気持ちは明るいかと思いきや、暖かい日差しの中吹き抜ける風が案外肌寒かったりして、もう。どうにもこうにも、だめだ。

でもこの2日くらいは気温も高くて、静岡の桜はどこもかしこも、今まさしく見頃を迎えている。
昨日の昼間はあちこち回ってたんだけど、本当に、山にも里にも野にも春が来ている感じ。
いつもはもう少しまばらな感じがするんだけどなぁ。今年は一斉にシーズンがきたよね。今週末の静岡まつりも、散りゆく桜の最好調な時にあたりそう。

桜は、毛虫とか手入れの問題が無ければ家に一本植えておきたい位好きな花でもある。
そして、私は小学生位の頃から百人一首が好きだったんだけど、いまだに一番好きなのが紀友則の桜の歌だったりする。

ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ

なんかもうさ、はなといったら梅でも菜の花でも他の何物でもなく桜っしょJK!っていう桜無双感も好きだし、満開の桜というよりその散り様が好きなのでそこがテーマなのも好きだし、春のほのぼのとした雰囲気と忙しないハラハラ感も好きだし。最高。
毎年お花見シーズンになるとこの歌を思い出して、なんとなく風雅な気分になる。

と言いつつ、やっぱり花よりは団子派なのだけど。