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あまりにまとまらないので増田にぶん投げようかと思ったが、これまでの結末として、ここに吐露する。
本日、離婚届が受理された(らしい)。


はてなダイアリーを使い始めた頃には(まだ新婚ほやほやではあったが)この時が来るのかもしれないと少なからず思っていた。実際まだ結婚式も披露宴もする前で、確信はしていなかったのだけど。何事もなくそのままの人生を過ごす可能性は多大にあって、でもあの頃に気付いてしまった違和感は、結局、時を経るごとに大きくなってしまった。
最近になって、はてなダイアリーもいよいよサービス終了ときき、終わるまでには決着がつかないものかなぁと思っていた矢先のことであった。

前回、実家に帰った話をした。あそこから4か月強の別居生活だった。
今年1月に受け取りにいった離婚届に、記入して渡したのは3月のこと。
幾度か話し合い、埒が明かず家を出て、連絡なんてほぼこなくて(家賃の要求だけ)、荷物を取りに行っても顔を合わせることもなく、何を考えているかも全くわからなくて、そろそろ本腰入れて話し合わねばと思っていた。
そして今朝急に「離婚届提出しておいたから、報告まで」ときた。報告ておい。連絡相談はどうした。

あまりに急すぎて、離婚届に書いた内容なんだっけ、と思った。今後の籍とか姓とか、住所とか。あぁ写メっておくのだった。あれから一度も私の手元に戻らないなんて、なぜか想像しなかった。しかしそうだよな、2人揃って仲良く提出するものではないな。婚姻届じゃあるまいし。
朝一でかかってきていた外線電話に折り返したら、役所からだった。住所変更は離婚届では兼ねていないので必要なら別途提出を、とのこと。まぁご丁寧に。でも夫(いやもう元夫か)が報告してこない限り離婚したのかどうか知る機会がないってことを考えると、そういう口実で…とか思ってしまう。なんにせよ大変助かる。
そしてここで聞かなくては機会が無いかも、と籍と姓だけ確認した。籍は実家に、姓は旧姓に。うん、記憶通りだ。新姓になった時のアイデンティティの崩壊は辛かったなぁ、と思い出していたら、仕事でサインする機会が即あって笑えた。新姓。あと何回使うことになるんだろうか。

報告を受けてもう1つ思ったのが、諸々の手続きをしなくては、ということと、残った荷物を引き取りに行かねば、ということだった。
まずは免許とパスポートと、それから銀行に保険にクレジットカードに。職場にも報告しなくてはいけない。
こういう面倒な手続きは私にしかないことに、本当に理不尽を感じる。はやく選択制夫婦別姓が認められて欲しい。どれだけの人間が結婚とか離婚とかでこれだけ面倒な思いをしていることか!
とにかくいろいろやることがあるというのに、コイツは報告だと?!気楽なもんだな!と今になって少し苛々している。自分一人のことじゃないのだから、事前に一言寄越してほしい。
そして荷物。引っ越し業者頼まなくてはならないかなぁ。とりあえずまとめに行かないと。
それから、家具やら家電やらどうするかも考えないと。一人暮らしをしている向こうに家電はほぼ譲らねばならないのか…いや離婚は双方の意志の結果のはずだ。言い始めたのが私であっても。

後悔したり惜しんだりって気持ちは1ミリたりとも浮かばないな、そういえば。薄情者め。
むしろ、これから彼の面倒を見続ける人生を送ることはなくなったのだ、と思ってしまった。大きな息子との決別。私は自分のための人生を生きられるのだな。解放された感がある。肩の荷が下りた。嬉しい。
いや、大袈裟かつめちゃくちゃ悪い言い方にはなってしまった自覚はあるけれども。でも、2人で2人分の人生を過ごしていくにあたり、助け合って負担を分散しながら暮らしていくよりも、絶対に私に比重が傾くのは想像がついていて、だからもう無理だと思っていたのだ。根拠は婚前から結婚後までの2年弱。
そしていくら訴えようが変わらないばかりか、「でもそれはあなたの問題でしょ」って突き放されたこと。あの時はっきり、あぁこれは一緒にやっていけないなと思ったんだった。


婚姻期間は1年7か月。ふと疑問に思ってエクセル計算してしまった。583日だった。
気持ち的な結果は見えているのに、いつ何がどうなるのかが分からない。そんな時間はとても長くて、停滞している感覚は辛かった。でも終わってしまえば短かった気もする。
長期戦も覚悟していたところだったのだけど、お互いが20代の内に結論が出て良かった、と思う。元夫がどう考えているかはわからないが。
こうなってみて初めて、元夫に感謝の気持ちやら見直す気持ちやらが出てきた。それ以上でもそれ以下でもないけど、最悪最低嫌いな人間で終わらなくてよかった。ただの私の心情の問題だけど。言い方がよくないけど、少なくともここでは、相手を気にして自分の気持ちを隠すのはやらないことにしているのだった。
私では彼を幸せにできなかったし、結果的にみて幸せにしてもらうこともできなかった。それでも勝手ながら、どこかでどうにか幸せになってほしい。


とりあえず昼に親に言おうと思う。
動揺したままに一番最初に報告したのは妹たちだったが、「え!おめでとう」「今夜はお祝いかな?」だそうだ。思わず笑ってしまったけど、すごく救われた。ありがとう。